テキストや画像から動画を作れるAI「Tongyi Wanxiang」に注目が集まっています。
特にバージョン2.1(通称 wan ai 2.1)は無料で使える点が魅力です。
この記事では、アリババが開発した動画生成AI Tongyi Wanxiangの基本的な仕組みから、具体的な使い方、商用利用の注意点までを解説します。
アイちゃんSNSで見かける「wan ai 2.1」って、結局どのAIのこと?無料なの?
スマーフ博士無料で試せるアリババのTongyi Wanxiang 2.1のことです
- SNSで話題の「wan ai 2.1」の正体
- Tongyi Wanxiangの簡単な始め方
- テキストやイラストから動画を作る方法
- 商用利用や推奨スペックなどの注意点
アリババ発の動画生成AI「Tongyi Wanxiang」の概要
テキストや画像から高品質な動画を生成できるAI技術は、クリエイティブな表現の可能性を大きく広げています。
中でも注目を集めているのが、アリババグループが開発した「Tongyi Wanxiang」です。
特にバージョン2.1は、無料で利用できるモデルが公開されている点が大きな魅力となっています。
このセクションでは、まず動画生成AIの基本的な仕組みを理解し、次にTongyi Wanxiangならではの特徴や利点、SNSなどで見かける「wan ai 2.1」という言葉の正体、そしてデザイナーにとって重要な業務への応用可能性について解説します。
これらの情報を知ることで、Tongyi Wanxiangがあなたのデザインワークフローにどのように役立つか具体的にイメージできるはずです。
Tongyi Wanxiangは、動画制作の経験が少ない方でも、アイデアを手軽に形にできる強力なツールとなるでしょう。
動画生成AIの仕組みの基本
動画生成AIとは、テキストによる指示(プロンプト)や、用意した画像、既存の動画などを元に、AIが新しい動画を自動で作り出す技術のことです。
ユーザーが「夕暮れの海辺を歩く猫」といったテキストを入力したり、猫のイラストをアップロードしたりすると、AIがその内容を解釈し、連続した画像(フレーム)を生成して動画として組み合わせます。
この技術の根幹には、「拡散モデル」をはじめとする高度なAIアルゴリズムが使われています。
これらのモデルは、膨大な量の動画データを学習することで、物体の自然な動きや場面の変化をフレーム間で一貫性を持って表現する能力を獲得しています。
AIは単に静止画を繋ぎ合わせるのではなく、時間的な流れや動きの連続性を考慮して動画を生成するため、滑らかでリアルな映像表現が可能になるのです。
この仕組みにより、従来は専門的な知識や高価な機材が必要だった動画制作が、より身近なものになりつつあります。
Tongyi Wanxiangならではの特徴と利点
Tongyi Wanxiangは、他の動画生成AIと比較していくつかの際立った特徴と利点を持っています。
最も注目すべき点は、一部モデルがオープンソース(Apache 2.0ライセンス)として公開されており、無料で利用できることです。
これにより、コストを気にせず気軽に試せるだけでなく、研究や商用目的での活用も(ライセンス規約の範囲内で)可能になります。
性能面では、VRAM(ビデオメモリ)が8GB程度の一般的なパソコンでも動作する軽量版モデルが用意されている点が挙げられます。
もちろん、より高画質な動画を生成するには高性能なGPUが必要ですが、導入のハードルが低いのは大きなメリットです。
さらに、テキストや画像からの動画生成に加え、動画内の部分的な置き換えや範囲拡張といった編集機能、特定の画風やキャラクターを追加学習できる「LoRA」への対応など、機能面も充実しています。
| 特徴 | 利点 |
|---|---|
| オープンソース(Apache 2.0) | 無料利用、商用利用(要規約確認)、改変・再配布可 |
| 軽量版モデルあり | VRAM 8GB程度のPCでも動作可能 |
| 多様な入出力・編集機能 | テキスト/画像/動画から生成、動画の部分編集 |
| 高品質な動画生成 | 自然な動き、映画のような表現 |
| LoRA対応 | 特定の画風やキャラクターの追加学習 |
これらの特徴により、Tongyi Wanxiangはデザイナーにとって、アイデアを迅速に映像化し、表現の幅を広げるための強力なツールとなります。
SNSで見かける「wan ai 2.1」の正体
最近、X(旧Twitter)などのSNSで「wan ai 2.1」という言葉を目にする機会が増えているかもしれません。
これは多くの場合、アリババグループが開発した動画生成AI「Tongyi Wanxiang」のバージョン2.1を指しています。
特に、2025年2月に一部モデルがオープンソースとして公開されたことで、AI開発者やクリエイターの間で急速に話題となり、この呼び名が広まりました。
「Wanxiang(万象)」という名称や、バージョン番号である「2.1」が組み合わさり、「wan ai 2.1」という略称のような形でSNS上の口コミや技術情報共有の中で自然発生的に使われるようになったと考えられます。
アリババ自身が「Wan AI」というブランド名でサービスを展開しているソース情報もありますが、「Tongyi Wanxiang」がより公式なモデル名称として認識されています。
アイちゃんSNSで見かける「wan ai 2.1」って、結局どのAIのことなの?
スマーフ博士多くの場合、アリババのTongyi Wanxiang 2.1を指しています
情報を探す際は、「Tongyi Wanxiang」と「wan ai 2.1」の両方のキーワードで検索すると、より多くの情報にアクセスできるでしょう。
どちらも同じツールを指している可能性が高いと理解しておくことが大切です。
デザイン業務への応用可能性
Tongyi Wanxiangは、グラフィックデザイナーやイラストレーターの業務において、多くの応用可能性を秘めています。
特に、クライアントワークで求められる短尺動画や、自身のデザイン素材を活かした映像制作において、その能力を発揮します。
静止画だけでは伝えきれない魅力を、手軽に動画で表現できるようになるのです。
例えば、デザインしたロゴやキャラクターに動きをつけてウェブサイト用の簡単な紹介アニメーションを作成したり、商品画像の素材からSNS広告用の動画を短時間で複数パターン生成したりすることが可能です。
イラストレーターであれば、自身の作品に動きを与えてポートフォリオ用の魅力的な紹介動画を作ることもできます。
| 応用例 | 具体的な活用シーン |
|---|---|
| ロゴ・キャラクターアニメーション | Webサイト、プレゼンテーション資料 |
| プロモーション動画制作 | SNS広告、商品紹介、サービス紹介 |
| イラストの動画化 | ポートフォリオ、作品紹介、ミュージックビデオの素材 |
| デザインカンプの映像化 | クライアントへの提案、ウェブサイトの動きのデモンストレーション |
| 背景動画・素材生成 | 映像制作の素材、Webサイトの背景 |
アイちゃん私の描いたイラストも、簡単にアニメーションにできる?
スマーフ博士はい、画像から動画を生成する機能で可能です
これまで動画制作に高いハードルを感じていたデザイナーにとって、Tongyi Wanxiangは新しい表現手法を取り入れ、業務の幅を広げるための強力なサポートツールとなるはずです。
Tongyi Wanxiangの始め方とセットアップ
Tongyi Wanxiang(SNSなどで「wan ai 2.1」と呼ばれることもあります)を始めるには、いくつかの方法があります。
自分の目的やスキルレベルに合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。
手軽に試したい場合はWebブラウザ上のデモ、より高度な機能を使いたい場合はローカル環境の構築、それぞれの方法について解説します。
まずは必要なパソコンの性能を確認し、モデルファイルを準備しましょう。
簡単なWebデモ(Hugging Face)での利用手順
Tongyi Wanxiangを手軽に体験するには、Hugging Face Spaces上のWebデモが最も簡単です。
特別なソフトウェアのインストールや複雑な設定は不要で、Webブラウザがあればすぐに試せます。
- Hugging Faceのデモページへアクセス:
Webブラウザで「Hugging Face Tongyi Wanxiang」などのキーワードで検索し、公開されているデモページを見つけます。
アリババ公式やコミュニティが提供しているページがあります。
- 生成モードの選択:
「Text-to-Video」(テキストから動画生成)または「Image-to-Video」(画像から動画生成)のタブを選びます。
- 入力:
- Text-to-Video: 生成したい動画の内容を英語または中国語のテキスト(プロンプト)で入力します。
- Image-to-Video: 元となる画像をアップロードし、どのような動きを加えたいかをテキストで指示します。
- 生成実行:
生成ボタンをクリックします。
サーバーの混雑状況によっては、動画が完成するまで時間がかかることがあります。
アイちゃん特別なソフトを入れなくても試せるのは嬉しい!
スマーフ博士Webデモなら、アカウント登録やインストールなしですぐに動画生成を体験できますよ。
この方法は非常に手軽ですが、生成できる動画の長さや解像度、設定項目には制限があります。
また、基本的に入力は英語か中国語のみ対応しています。
本格的なローカル環境(ComfyUI)の構築
より高度な設定やカスタマイズ、長時間の動画生成を行いたい場合は、自身のパソコンに「ローカル環境」を構築する方法があります。
ここでは、ノードベースのインターフェースで柔軟な設定が可能な「ComfyUI」を利用する手順を説明します。
専門的な知識が必要ですが、自由度が格段に上がります。
- ComfyUIのインストール:
ComfyUIの公式サイトやGitHubリポジトリから、ソフトウェア本体をダウンロードし、お使いのパソコン(主にWindows環境推奨)にインストールします。
- 必要なカスタムノードの追加:
Tongyi WanxiangのモデルをComfyUIで利用するために、特定のカスタムノード(拡張機能)が必要になる場合があります。
関連するGitHubリポジトリなどを探し、指示に従ってComfyUIに追加します。
- モデルファイルの配置:
後述する手順でダウンロードしたTongyi Wanxiangのモデルファイル(.safetensors形式など)を、ComfyUIの指定フォルダ(例: ComfyUI/models/checkpoints や専用フォルダ)に配置します。
VAEファイルなども同様に配置が必要です。
- ワークフローの読み込み:
Tongyi Wanxiang公式やコミュニティが提供しているComfyUI用のワークフローファイル(.json形式)をダウンロードし、ComfyUIに読み込ませます。
- 設定と実行:
読み込んだワークフロー上で、プロンプト、動画の長さ、解像度、使用するモデルなどを設定し、動画生成を実行します。
アイちゃんなんだか難しそう…私にもできるかな?
スマーフ博士ComfyUIのセットアップは少し手順が多いですが、慣れれば細かな調整ができるようになりますよ。
ローカル環境の構築には、パソコンの性能が求められます。
また、セットアップやトラブルシューティングにはある程度の知識が必要になります。
推奨されるパソコンの性能と準備物
Tongyi Wanxiang、特にローカル環境のComfyUIで快適に利用するためには、ある程度の性能を持つパソコンが必要です。
最も重要なのはグラフィックボード(GPU)とそのビデオメモリ(VRAM)容量です。
| 項目 | 推奨スペック | 備考 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10/11 (64bit) | Macは現時点で非推奨 (Apple Silicon未対応) |
| GPU | NVIDIA製 GeForce RTX シリーズ | VRAM容量が重要 |
| VRAM(ビデオメモリ) | 最低8GB以上 (モデルにより異なる) | 1.3B軽量版: 6-12GB / 480p版: 16-24GB / 720p版: 40GB以上推奨 |
| メインメモリ(RAM) | 16GB以上推奨 | 大容量の方が安定動作 |
| ストレージ | SSD推奨 (モデルファイルの読み込み速度向上のため) | モデルファイルだけで数十GBの空き容量が必要になる場合あり |
| その他 | Python 3.8以上 (ローカル環境構築時) | ComfyUIなど関連ソフトウェアのインストール |
アイちゃんVRAMって何?うちのパソコンでも大丈夫かな…
スマーフ博士VRAMは画像処理専用のメモリです。容量が大きいほど高画質・長時間の動画生成が有利になります。PCスペックを確認してみてくださいね。
ご自身のパソコンのスペックに合わせて、利用するモデルのサイズ(軽量版、標準版など)を選択することが重要です。
軽量版モデルであれば、VRAM 8GB程度の一般的なゲーミングPCでも動作する可能性があります。
モデルファイルの入手とComfyUIへの組み込み
Tongyi Wanxiangを利用するには、AIの学習データである「モデルファイル」が必要です。
これらのファイルは、主にHugging FaceやAlibaba CloudのModelScopeで公開されています。
ComfyUIで利用する場合、必要なモデルファイルをダウンロードし、正しいフォルダに配置する必要があります。
- モデルの入手先:
- Hugging Face: Tongyi Lab (Alibaba) の公式リポジトリや、コミュニティが公開しているページからダウンロードできます。検索窓で「Tongyi Wanxiang」やモデル名(例: i2v-xxx, t2v-xxx)で検索します。
- ModelScope: アリババが運営するモデル共有プラットフォームです。同様に検索してダウンロードします。
- 必要なモデルの種類:
主に以下の種類のモデルファイルが必要になります。
- ComfyUIへの組み込み:
ダウンロードしたモデルファイルを、ComfyUIのフォルダ構造に従って配置します。
- ComfyUIでのモデル選択:
ComfyUIのワークフロー上で、各ノード(処理ブロック)に使用するモデルファイルを選択します。
ファイル名がドロップダウンリストに表示されるので、配置したモデルを選びます。
アイちゃんどのファイルをダウンロードすればいいの?たくさんあって迷う…
スマーフ博士まずは使いたい機能(テキストからか、画像からか)と、ご自身のPCスペックに合ったサイズのモデルを選んでみてください。
モデルファイルのダウンロードと配置は、ローカル環境構築の重要なステップです。
ファイルの種類や配置場所を間違えるとエラーの原因となるため、注意深く行いましょう。
配布元の指示やワークフローの説明をよく確認することが大切です。
Tongyi Wanxiangのコア機能と操作テクニック
Tongyi Wanxiang(wan ai 2.1)の真価は、多彩な入力から高品質な動画を生成できる点にあります。
テキストからの指示はもちろん、お手持ちの静止画やイラスト、さらには既存の動画を基にして、新しい映像表現を生み出すことが可能です。
ここでは、主要な生成方法であるテキスト入力からの動画生成、静止画・イラストからの動画生成、そして既存動画の編集・加工機能について、具体的な実践方法を解説します。
さらに、思い通りの動画を作り出すためのプロンプト術や、より高度な画質調整に役立つVAEやサンプラーなどの設定項目についても触れていきます。
これらのテクニックを習得することで、あなたのクリエイティブな発想を、より豊かに、そして効率的に動画として形にすることができるようになります。
テキスト入力による動画生成(Text-to-Video)の実践
Text-to-Videoとは、文字通りの意味で、入力したテキスト(プロンプト)に基づいてAIが動画を生成する機能です。
特別な映像素材を用意する必要がなく、アイデアを言葉にするだけで動画制作を始められる手軽さが魅力となります。
例えば、Webデモ(Hugging Face Spaces)では、生成したい内容を英語または中国語で記述し、ボタンをクリックするだけで、数分程度で短い動画が生成されます(サーバーの混雑状況により変動します)。
アイちゃんどんな風に指示すればいいの?
スマーフ博士英語か中国語で、具体的なシーンや登場人物、動き、雰囲気を描写するのがコツですよ
この機能を使えば、頭の中にあるイメージを素早く映像化したり、ストーリーボードの代わりとして活用したりすることが可能です。
静止画・イラストからの動画生成(Image-to-Video)の実践
Image-to-Videoは、アップロードした静止画やイラストにAIが動きを加える機能です。
あなたが描いたキャラクターやデザイン、撮影した写真などを、まるで命が吹き込まれたかのようにアニメーションさせることができます。
具体的な操作としては、元となる画像をアップロードし、どのような動きを加えるかをプロンプトで指示します。
ComfyUIなどのツールを使えば、元の画像にどの程度影響を与えるか(Denoising Strength)を0.8から1.0の間で調整するなど、細かい制御も可能です。
アイちゃん自分のイラストがアニメみたいに動くの?
スマーフ博士はい、簡単な設定で自然な動きをつけられますよ
この機能は、特にグラフィックデザイナーやイラストレーターにとって強力な武器となり、静的な作品に新たな価値と表現の幅を与えます。
既存動画の編集・加工機能の活用
Tongyi Wanxiangは、ゼロから動画を作るだけでなく、既存の動画ファイルを編集・加工する機能も備えています。
動画内の一部だけをプロンプト指示で変更したり(Inpainting)、動画のフレーム範囲を外側に拡張したり(Outpainting)、参照画像に基づいて動画内のキャラクターの見た目を変更したりすることが可能です。
これにより、撮影済みの映像素材をAIで補強したり、表現を部分的に修正したりといった、より実践的な動画編集ワークフローへの応用が期待できます。
アイちゃん動画の一部だけ変えたい時にも使えるんだ!
スマーフ博士はい、修正や表現の追加が手軽にできます
既存の映像資産を無駄にすることなく、AIの力でさらに魅力的なコンテンツへと進化させることができる点が大きな利点です。
狙い通りの動画を作るプロンプト術
プロンプト(Prompt)は、AIにどのような動画を生成してほしいかを伝える指示文であり、その質が生成される動画の出来栄えを大きく左右します。
狙い通りの動画を得るためには、具体的で詳細なプロンプトを作成することが重要です。
単語の羅列ではなく、「誰が」「どこで」「何をしているか」、そして「どのような雰囲気か」「どのようなカメラワークか」といった要素を、英語または中国語で明確に記述します。
また、「ネガティブプロンプト」を活用し、「deformed(変形した)」「distorted(歪んだ)」など、生成してほしくない要素を指定することで、意図しない結果(特に人物の破綻など)を避ける効果も期待できます。
アイちゃん思い通りの動画にならないときはどうすれば?
スマーフ博士プロンプトの具体性を高めたり、ネガティブプロンプトを使ってみてください
試行錯誤しながらプロンプトを洗練させていくことで、AIの能力を最大限に引き出し、あなたのイメージに近い動画を生成できるようになります。
VAEやサンプラーなど高度な設定項目の調整
より高品質で狙い通りの動画を追求したい場合、VAEやサンプラーといった高度な設定項目の理解と調整が役立ちます。
これらの設定は主にComfyUIなどのローカル環境で利用可能で、生成プロセスの細部をコントロールできます。
代表的な設定項目と推奨値を以下に示します。
| 設定項目 | 推奨値/目安 | 説明 |
|---|---|---|
| VAE (動画圧縮・復元) | Wan-VAE | 高品質な動画データの圧縮・復元を担当 |
| Sampling Steps (ステップ数) | 20程度 (高品質なら25-30) | 生成の細かさ、数値が高いほど精緻 |
| CFG Scale (忠実度) | 5~7 (推奨は約6) | プロンプトへの忠実度を示す |
| Frame Rate (FPS) | 16 (生成時推奨) | 1秒あたりのコマ数、後処理で変更可能 |
| Resolution (解像度) | 利用可能な最高設定 | 動画の鮮明さ、PC性能に応じて選択 |
| Denoising Strength (元画像影響度、I2V時) | 0.8~1.0 | 数値が低いほど元画像の特徴を維持 |
VAEは動画データの効率的な圧縮と高品質な復元を行う技術で、Tongyi Wanxiangでは専用の「Wan-VAE」が推奨されます。
Sampling Steps(ステップ数)は生成の細かさに影響し、CFG Scaleはプロンプトへの忠実度を示します。
Frame Rate(FPS)は動画の滑らかさに関わり、モデルが学習した16fpsで生成し後で変換するのが一般的です。
アイちゃん専門用語が多くて難しそう…
スマーフ博士最初は推奨設定から試して、慣れてきたら調整してみましょう
これらの設定を理解し、目的に応じて調整することで、生成される動画の品質や動き、雰囲気をさらに細かくコントロールし、プロレベルの表現を目指すことが可能です。
Tongyi Wanxiang活用のヒントと留意事項
Tongyi Wanxiangを最大限に活用するためには、機能だけでなく、利用上のルールや他のツールとの違い、トラブル発生時の対処法などを理解しておくことが重要です。
このセクションでは、商用利用の可否と著作権に関する確認点、Runway Gen-2など他のAIツールとの機能比較、よくあるエラーとその対処法、最新情報やTipsが得られる情報源、そして実務や作品制作での具体的な応用例について詳しく解説します。
これらの情報を踏まえることで、安心してTongyi Wanxiangをクリエイティブ活動に取り入れることができます。
商用利用の可否と著作権に関する確認点
商用利用とは、制作物やサービスを使って利益を得ることを目的とした利用形態を指します。
Tongyi Wanxiangで公開されているモデルの多くは、Apache 2.0ライセンスというオープンソースライセンスの下で提供されています。
このライセンスは、条件を守れば商用利用を認めているため、原則として生成した動画をビジネスに活用することが可能です(2025年4月時点の情報)。
ただし、ライセンスの詳細は変更される可能性もあるため、利用を開始する前には、必ずAlibaba Cloudの公式リポジトリやHugging Faceなどで最新のライセンス規約をご自身で確認することが求められます。
アイちゃん生成した動画をクライアントワークに使っても大丈夫?
スマーフ博士はい、Apache 2.0ライセンスの範囲内であれば原則可能ですが、いくつか注意点があります
重要なのは、生成した動画が第三者の著作権、肖像権、商標権などを侵害しないように配慮することです。
特定の人物やキャラクター、既存の作品に酷似した動画を生成し公開すると、権利侵害となるリスクがあります。
特にクライアントワークで使用する場合は、権利関係について細心の注意を払いましょう。
Runway Gen-2など他のAIツールとの機能比較
Runway Gen-2は、アメリカのRunway社が提供する、Webブラウザ上で手軽に高品質な動画を生成できる人気のAIサービスです。
Tongyi Wanxiangはオープンソースであり、ローカル環境でモデルをカスタマイズできるなど自由度の高さが魅力です。
一方で、Runway Gen-2は専門知識がなくても直感的に操作できるインターフェースと、テキストや画像からの動画生成に加えて高度な動画編集機能が統合されている点が強みと言えるでしょう。
どちらのツールが適しているかは、利用目的や技術スキルによって異なります。
| 特徴 | Tongyi Wanxiang (オープンソース版) | Runway Gen-2 |
|---|---|---|
| 提供元 | Alibaba Cloud (Tongyi Lab) | Runway |
| ライセンス/料金 | Apache 2.0 (無料) | サブスクリプション (無料プランあり) |
| 実行環境 | ローカルPC, Hugging Face, ComfyUI | Webブラウザ |
| オープンソース | ○ | × |
| ローカル実行 | ○ | × |
| Text-to-Video | ○ | ○ |
| Image-to-Video | ○ | ○ |
| Video-to-Video | ○ (編集機能あり) | ○ (豊富な編集機能: Gen-1連携など) |
| カスタマイズ性 | 高 (モデル, LoRAなど) | 中 (Web UIの設定項目内で調整) |
| 操作の容易さ | △ (ローカル環境構築には知識が必要) | ◎ (Web UIで直感的) |
| 主な強み | 自由度、低コスト、コミュニティ開発 | 手軽さ、統合された編集機能、安定性 |
アイちゃんSNSでよく見る「wan ai 2.1」って結局どれ?Runway Gen-2とどっちが良いの?
スマーフ博士「wan ai 2.1」は多くの場合、Alibaba CloudのTongyi Wanxiang 2.1を指しているようです。どちらが良いかは、無料かつ自由にカスタマイズしたいならTongyi Wanxiang、手軽に高機能を使いたいならRunway Gen-2、といった形で目的によって選択肢が変わります
自分のスキルレベル、予算、必要とする機能(例えば特定の画風をLoRAで学習させたいか、ブラウザだけで完結させたいかなど)を考慮して、最適なツールを選択することが大切です。
よくあるエラーとその対処法
エラーとは、ソフトウェアの実行中に予期せぬ問題が発生し、処理が中断されたり、意図しない結果が出力されたりする状況のことです。
特にComfyUIなどを使ってローカル環境でTongyi Wanxiangを実行する場合、パソコンの性能(特にGPUのVRAM容量)不足や、ワークフローの設定ミスが原因でエラーが発生することがあります。
ここでは代表的なエラーとその対処法をいくつか紹介します。
| エラーの種類 | 主な原因 | 対処法例 |
|---|---|---|
| メモリ不足 (OOM Error) | VRAM容量超過, 高解像度/長尺動画生成 | 軽量モデル (例: 1.3B版) を使う, 生成解像度を下げる, 生成フレーム数を減らす, ComfyUIのVAEエンコード/デコード設定でTilingを有効にする |
| 動画のちらつき (Flickering) | CFGスケール高すぎ, プロンプトの不整合 | CFGスケールを少し下げる (推奨値5〜7程度), フレーム間で指示内容が一貫するようにプロンプトを調整する, ネガティブプロンプトに flickering, blurry, noisy を追加する |
| ぼやけ/詳細の損失 | サンプリングステップ数不足, VAEモデル不適 | サンプリングステップ数を増やす (例: 25〜30), より高品質なVAEモデル (例: sdxl_vae.safetensors) を使う, 元の解像度を可能な限り高く保つ (必要なら後でアップスケール) |
| 被写体の歪み/変形 | ネガティブプロンプト不足, 複雑な動き | ネガティブプロンプトに deformed, distorted, disfigured, bad anatomy, ugly, poorly drawn などを追加する, LoRAなどで特定形状の学習を強化する |
| 生成時間が非常に長い | 高負荷設定 (高解像度, 長尺, 高ステップ数) | 生成フレーム数を短くする (まずは3〜5秒程度を推奨), 軽量モデルや低解像度で試す, 可能であれば高性能なGPU (NVIDIA RTX 4090など) の利用を検討する |
| モデル読み込み失敗 | ファイル破損, パス指定ミス, 配置場所誤り | モデルファイルを再度ダウンロードする, ComfyUI内の正しいモデルフォルダ (例: ComfyUI/models/checkpoints/ や ComfyUI/models/unet/ など) に配置されているか確認する |
アイちゃんなんかエラーが出て動画が作れない…どうしたらいい?
スマーフ博士まずはエラーメッセージをよく読んでみてください。メモリ不足(OOM)なら設定の見直し、モデルが見つからないなら配置場所の確認が第一歩です
エラーが発生しても焦らず、表示されたメッセージを手がかりに、設定値や使用モデル、パソコンのスペックなどを一つずつ確認していくことが解決への近道となります。
最新情報やTipsが得られる情報源
Tipsとは、作業を効率化したり、より良い結果を得たりするための、実践的なコツや役立つ豆知識のことです。
Tongyi WanxiangのようなAI技術は進化のスピードが非常に速いため、公式ドキュメントや開発者コミュニティを定期的にチェックし、最新情報を把握することが欠かせません。
質の高い情報を得るためのおすすめの情報源をいくつか紹介します。
| 情報源の種類 | 具体例 | 得られる情報 |
|---|---|---|
| 公式リポジトリ | GitHub (Alibaba-Tongyi-Lab/WanX-VL-Video) | 最新コード, README(説明書), Issue(バグ報告), Discussion(議論) |
| モデル配布サイト | Hugging Face (alibaba-pai/WanX-VL-Video) | モデルファイル, オンラインデモ, モデルカード(詳細説明), コミュニティ投稿 |
| ModelScope (ali-vilab/wanx-vilab-video) | モデルファイル, 解説ドキュメント (中国語中心の場合あり) | |
| 開発者コミュニティ | Discordサーバー (関連するAIコミュニティ等) | 利用者同士のTips交換, トラブル解決策, 作品共有, 最新ニュース |
| 技術ブログ/メディア | AI専門ニュースサイト, 個人の技術ブログ | 詳細な解説記事, 使い方チュートリアル, 他ツールとの比較レビュー |
| SNS | X (旧Twitter), YouTube | 速報ニュース, クリエイターによる作例紹介, 有識者のTips発信 |
アイちゃん新しい機能とか、もっとうまく使うコツとか、どこで情報収集すればいいの?
スマーフ博士GitHubやHugging Faceの公式ページが基本ですが、X(旧Twitter)で「#TongyiWanxiang」などを検索したり、関連するDiscordコミュニティに参加したりすると、実践的な情報が見つかりやすいですよ
これらの情報源を複合的に活用し、常にアンテナを張っておくことで、Tongyi Wanxiangの能力を最大限に引き出す使い方や、新しい機能に関する知識を深められます。
実務や作品制作での具体的な応用例
実務とは、デザイナーやイラストレーターとしての実際の仕事や業務を指します。
Tongyi Wanxiangは、単に面白い動画を作るだけでなく、日々のクリエイティブワークを効率化したり、これまで難しかった表現を実現したりするための実践的なツールとして活用できます。
ここでは、具体的な応用例をいくつか紹介しましょう。
| 応用分野 | 具体的な活用例 | 期待される効果 |
|---|---|---|
| Webサイト制作 | 製品紹介ページの短いループアニメーション, サービスのコンセプトを伝えるイメージ動画 | 訪問者の目を引く, 複雑な情報を分かりやすく伝える, 独自性の高いデザインを実現する |
| SNSマーケティング | 新商品のティーザー動画, イベント告知用のアイキャッチ動画, 図解イラストの簡易アニメーション | コンテンツの注目度向上, シェアされやすさの向上, 短時間での動画コンテンツ制作 |
| デザイン提案 | ロゴデザイン案をアニメーションで見せる, UIデザインの操作感を動画でデモンストレーション | クライアントへの訴求力向上, デザイン意図の明確化, 競合との差別化 |
| イラストレーション | 描いたキャラクターに瞬きや髪の揺れなどの動きを付加, 静止画の背景に雨や光などの効果を追加 | 作品の表現力向上, ポートフォリオの見栄え向上, 新しいデジタルアート表現への挑戦 |
| ポートフォリオ制作 | 自身のスキルを示すためのデモリール動画, 作品集サイトのメインビジュアル動画 | 採用担当者やクライアントへのアピール強化, 多様なスキルセットの証明, 記憶に残る自己紹介 |
| 教育・解説資料 | ソフトウェア操作手順のデモ動画, 複雑な概念を図解アニメーションで説明 | 学習者の理解度向上, 飽きさせないコンテンツ作成, 資料作成時間の短縮 |
アイちゃん私のイラストを使って、どんな動画が作れるかな?
スマーフ博士ご自身のイラストを読み込ませて、キャラクターに簡単な動きをつけたり、背景だけを動かして雰囲気を演出したりする動画が作れます。SNSでの作品紹介などに活用できそうですね
これらの例はあくまで一部であり、あなたの発想次第でTongyi Wanxiangの可能性は無限に広がります。
ぜひ、ご自身の業務や創作活動にどのように活かせるか、色々と試してみてください。
よくある質問(FAQ)
- SNSで見かける「wan ai 2.1」とは、具体的にどのAIのことですか?
-
多くの場合、アリババグループが開発した動画生成AI「Tongyi Wanxiang」のバージョン2.1を指しています。
特に、一部モデルが無料で公開されたことから話題となり、この呼び名で情報が共有されるようになりました。
使い方などを調べる際は「Tongyi Wanxiang」も併せて検索すると良いでしょう。
- Tongyi Wanxiang (wan ai 2.1) を使うのにお金はかかりますか?商用利用は可能でしょうか?
-
Tongyi Wanxiangの公開されているモデル自体は、Apache 2.0ライセンスの下で無料で利用できます。
このライセンスは、規約を守れば商用利用も認めています。
ただし、利用前には必ず最新のライセンス情報を公式ページで確認し、生成物が第三者の著作権を侵害しないよう注意が必要です。
- 動画生成AI初心者です。Tongyi Wanxiang (wan ai 2.1) をインストールせずに試す方法はありますか?
-
はい、ございます。
AIモデル共有サイト「Hugging Face」上で公開されているWebデモを利用すれば、ソフトウェアのインストールや複雑な設定なしに、ブラウザからテキストや画像を基にした動画生成を試せます。
- 自分で描いたイラストを動かして、簡単なアニメーションを作ることはできますか?
-
できます。
Tongyi Wanxiangには、画像生成されたものやお手持ちのイラスト・写真を読み込み、動きを加える「Image-to-Video(img2img)」機能があります。
簡単な指示(プロンプト)で、キャラクターを動かしたり、背景に変化をつけたりすることが可能です。
- 自宅のパソコンでTongyi Wanxiang (wan ai 2.1) を動かしたいのですが、特別な要件はありますか?
-
ローカル環境で動かす場合、ある程度の性能が必要です。
特にグラフィックボード(GPU)のビデオメモリ(VRAM)容量が重要な要件になります。
軽量版モデルであればVRAM 8GB程度から試せますが、快適な利用には16GB以上の推奨スペックを満たすと良いです。
- Tongyi Wanxiang (wan ai 2.1) と、よく比較されるRunway Gen-2の違いは何ですか?
-
大きな違いは、Tongyi Wanxiangがオープンソースで公開され、ローカル環境でのモデルのカスタマイズなど自由度が高い点です。
一方、Runway Gen-2はWebサービスとして提供され、専門知識がなくてもブラウザ上で手軽に利用できる点が強みになります。
どちらが優れているというより、目的によって比較し選択することが大切です。
まとめ
この記事では、アリババが開発した動画生成AI「Tongyi Wanxiang」について解説しました。
無料で利用できるオープンソースのバージョン2.1 (wan ai 2.1) が登場した点が、特に注目されています。
- 無料で始められるオープンソースの動画生成AI
- テキストやお手持ちの画像・イラストから動画を生成
- 簡単なWebデモと、より本格的なローカル環境での利用方法
- 商用利用時のライセンス確認と著作権への配慮
動画制作の経験がない方でも、Tongyi Wanxiangを使えばアイデアを手軽に形にできます。
まずはWebデモで、その可能性を体験してみましょう。
wan aiの概要
wan aiの口コミ(レビュー・評判)
企業情報
- 企業名
- alibaba

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