「誰がいつどの業務をしているかわからず、確認の連絡をしなければならない」「リモートワークでもチームメンバーの業務進捗を把握したい」
日々の業務においてこのようなことにお困りではありませんか?多くの企業でリモートワークが導入されたことで、業務進捗の確認に手間が掛かるようになったという声が増えています。
その課題を解決できるために開発されたのが「工数管理ツール」です。工数管理ツールを活用することで、業務全体の工数の把握や業務進捗の見える化が可能です。
担当者ごとの役割や進捗状況がひと目でわかるので、遅れているタスクの早期発見により素早いフォローも可能になります。さらにタスクの抜け漏れがなくなることで、未然にトラブルを防ぐことが可能です。
プロジェクトを統括する責任者様や、日々マネジメント業務に追われている管理職の方はぜひ最後までご覧ください。

工数管理ツールとは?
工数管理ツールとは、一つの業務を完了するまでに必要な情報(タスク・担当者・進捗状況など)の一元管理ができるツールのことです。
工数管理を行うことで、誰が・いつ・何を・どのようにやるかが明確になり、タスクの抜け漏れや担当者ごとの進捗がひと目で把握できるようになります。
また、クラウド型の工数管理ツールはスマホやタブレットなどあらゆるデバイスからアクセスが可能です。移動中・在宅・サテライトオフィスで業務を行う際もリアルタイムで進捗状況の確認や、タスクの変更が可能です。
さらに工数管理ツールは、複数人での同時編集も可能です。編集したタイミングで即時反映されるので、Excelのように保存を忘れることや最新のシートがどれかわからなくなるといった心配も不要です。
直感的な操作で簡単にタスクの編集・追加ができるので、ITツールの導入に慣れていない企業や個人でも、すぐに使いこなすことが可能です。

工数管理ツール導入のメリット
工数管理ツールを活用することで、複数のプロジェクトを同時並行で進める際や複数のメンバーと業務を進める際にも、担当者ごとの業務進捗の把握が可能です。
ここでは、工数管理ツールの具体的なメリットについて解説していきます。
メリット1 工数の可視化、作業時間の見積もりが可能
工数管理ツールを活用することで、必要なタスクの整理・可視化および、ゴールから逆算して一つのタスクにかけるべき時間の算出ができるようになります。
業務全体を見える化することで、参加メンバー全員が時間あたり生産性に意識が向くようになります。
その結果「より短い時間で今まで以上の成果を出すためにはどうすべきか。」といったように建設的に意見を出し合いながら、改善のサイクルを回すことが可能になります。
メリット2 進捗の可視化とボトルネックの把握が可能
工数管理ツールはクラウドサーバーにデータが保存されるので、どこにいても常に最新の進捗状況を確認できます。
また、計画よりもタスク完了に時間を要している場合に、なぜそういう事態が発生したのかといった要因分析や、ボトルネックの発見にも役立ちます
発見したボトルネックに対し改善策を講じることで(例えば、工程の見直しや担当者の増員など)業務スピードの改善にも繋がります。
メリット3 チーム内での進捗共有による生産性向上
工数管理ツールを使えば、チーム内でゴールに向けた工程が可視化されるため、特定のメンバーだけに業務が偏ることなく業務の振り分けが簡単にできます。
また、工数管理ツールはリアルタイムでタスクの追加・修正が可能です。
例えばリモートワーク時にオンラインミーティングをしながらでも、メンバー全員が同じ管理画面を見ながら、互いの進捗状況を共有し合うことで、状況に応じてタスク変更・追加が可能です。
メリット4 必要な人員数や予算の算出が可能
工数管理ツールを活用することで、プロジェクトに必要な人員数や予算を正確に算出することが可能です。
例えば、工数管理ツールによっては分析機能が備わっており、その機能を活用することで一人あたりの業務量や作業時間の集計することができます。
それにより必要な人員数や予算を正確に算出することが可能となり、プロジェクトの目標設定や予算確保に向けた社内稟議も通しやすくなります。

工数管理ツールおすすめ5選
ここからはおすすめしたい工数管理ツール5選をご紹介します。各ツールによって、特長や機能が異なります。検討する際には、下記の導入時の注意点も参考にしてみてください。
その中で気になったツールがあれば、無料トライアルで実際に体験してみると良いでしょう。

jooto(株式会社PR TIMES)

<概要>
jooto(ジョートー)は国産のクラウド型タスク・プロジェクト管理ツールです。
付箋を貼ったりはがしたりするような感覚で使えるカンバン方式を採用しており、IT知識がなくても直感的で使いやすいシンプルなデザインが特長です。
<特長>
・ドラッグ&ドロップだけで直感的に使えるカンバン方式のダッシュボード
・カンバンだけではく、ガントチャートも利用が可能。プロジェクトの全体像と進捗が一目でわかる
・複数プロジェクトも一元管理。一つのダッシュボードで全プロジェクトの管理が可能なので、確認作業・管理工数が削減できる
<導入時の注意点>
利用額は、利用ユーザー数による従量課金制なので、まずは4人まで無料で利用できる無料プランにて操作性や機能の確認を推奨
<無料プラン有無>
無料プラン有(利用ユーザー数4名まで、データ上限100MBまで)
<費用>
プラン | 費用 (1ライセンスあたり) | データ上限 |
無料プラン | 0円 | 1組織あたり100MB |
スタンダードプラン | ・500円/月額 ・5,000円/年額 | 1ライセンスごとに5GB |
エンタープライズプラン | ・1,300円/月額 ・11,760円/年額 | 1ライセンスごとに10GB |
<導入企業の声>
・jootoで業務全体を見える化したことでメンバーが主体的になった!
リーダーがチーム全体を俯瞰してみることができるようになったことはもちろんですが、いろいろな業務が「見える化」したことで、メンバーが積極的に仕事を見つけ、取り組んでくれるようになりました。みんなが仕事の全体感を把握できるようになっているなと実感します。(引用:jooto公式サイト導入事例/会計事務所)
Backlog(株式会社ヌーラボ)

<概要>
Backlog(バックログ)は、課題の設定・進捗の共有・ファイルの管理・権限管理まで幅広くこなすプロジェクト管理ツールです。
シンプルで直感的に使えるデザインが特長で、ITツールの導入に慣れてないチームや個人でもすぐに使いこなすことが可能です。
Backlog一つでカンバンボード、ガントチャート、バーンダウンチャートなどあらゆるボードが利用可能。プロジェクトの進捗を一目瞭然にします。
<特長>
・Slack、Chatworkなどのグループチャットとの連携やその他外部ツールとAPI連携が可能
・シンプルで直感的に使えるデザイン。ひと目でタスクと担当者の進捗状況が把握できる
・スマホアプリで、いつでもどこでもプロジェクトの進捗管理やメンバーのコメント閲覧が可能
<導入時の注意点>
管理画面のカスタマイズができず、機能が沢山あるため操作に慣れるまでは、画面上のどこに何があるかわからないという声が多い
<無料プラン有無>
無料プラン有り(30日間)
<費用>
プラン | 費用 | 対象規模(推奨) |
スタータープラン | ・2,400円/月額 ・24,000円/年額 | 個人向け |
スタンダードプラン | ・11,800円/月額 ・118,000円/年額 | 個人〜小規模チーム向け |
プレミアムプラン | ・19,800円/月額 ・198,000円/年額 | 小〜中規模チーム向け |
プラチナプラン | ・50,000円/月額 ・500,000円/年額 | 中〜大規模チーム向け |
<導入企業の声>
・大型ウェブ制作時のタスク対硫漏れが激減しました!
これまではスプレッドシートなどでタスク管理を行っていましたが、作業の対応漏れが頻発し、1日200件の課題更新が発生する大型ウェブ制作の管理には不向きでした。Backlogを導入後、担当者と期限を明確にしたことでディレクター20人の作業の対応漏れが激減しました。(引用:Backlog公式サイト導入事例/ウェブ制作)
Brabio!(ブラビオ株式会社)

<概要>
Brabio!は誰でも簡単にガントチャート作成ができるクラウドツールです。ガントチャート作成に特化した機能が充実しており、Excelで作るよりも効率的かつ素早くチャートの作成が可能です。
今、誰が忙しいのかがひと目でわかる担当者状況ビュー機能や、複数のプロジェクトを同時に管理するプロジェクト横断ビュー機能など、実用的な機能が充実しており、チームの生産性向上が可能です。
5IDまでは無料で使い続けることができるので特に小規模チームの工程管理に最適です。
<特長>
・5IDまで無料で使える。小規模チームのプロジェクト管理に最適
・Excelで作成するよりも圧倒的に早くガントチャート作成が可能。作成したチャートはExcel、Word、PDF出力が可能
・社外メンバーのゲスト招待が可能。外注とのやり取りが多いチームに最適
<導入時の注意点>
ユーザーインターフェースのデザインが古いという声が多い
<無料プラン有無>
Freeプラン有り(期間無制限)
<費用>
プラン | 費用 | 利用可能ユーザー数 |
無料プラン | 0円 | 5ユーザーまで |
エントリープランプラン10〜50 | 3,300円〜16,500円/月額 ※ユーザー数により異なる | 10〜50ユーザーまで |
ミッドレンジプラン プラン100〜300 | 33,000円〜99,000円/月額 ※ユーザー数により異なる | 100〜300ユーザーまで |
エンタープライズプラン | 要問合せ | 要問合せ |
<導入企業の声>
・直感的に操作できるのであっという間にチャートを作成できます!
ブラビオは小規模のプロジェクトを多数切り盛りするのに最高のツールです。びっくりしたのはブラビオを使って工程表を作った時のスピードですね。ストレスがないのでドンドン作っていくことができます。現在8社ほどのクライアント様と既に使っていいますが、皆さん違和感なく使っていただいているようです。(引用:Brabio!公式サイト/導入事例)
みんなでガント.com(株式会社サムテック)

<概要>
みんなでガント.comは、会員登録不要でチームやグループと共有可能なガントチャートを簡単に作成できるクラウドサービスです。
英語表示にも対応しているので、海外拠点とガントチャートを共有したいといった際にも、ワンクリックで英語表示の切り替えが可能です。
<特長>
・利用時の会員登録が不要。ガントチャートが必要になった時にすぐに始めることができる
・作成したガントチャートはPCだけではなくスマホアプリでも管理が可能。クラウドサービスなのでいつでもどこでも閲覧・編集ができる
・AWS(アマゾンウェブサービス)のデータセンターを利用しているのでセキュリティに強い
<導入時の注意点>
無料版があるが、機能制限があるため実用性を体感しにくい。有料プランは月額課金ではなく、3カ月、6カ月、12カ月単位の契約となる。
<無料プラン有無>
無料プラン有り(30日間)
<費用>
プラン | 費用/利用期間 |
トライアル | ・1,800円/3カ月 |
エントリー | ・4,800円/6カ月 ・8,600円/12カ月 |
ビジネスS | ・9,600円/6カ月 ・17,600円/12カ月 |
ビジネスM | ・19,200円/6カ月 ・36,000円/12カ月 |
ビジネスL | ・38,400円/6カ月 ・72,000円/12カ月 |
<導入企業の声>
・瞬時にガントチャートを使い始められる気楽さ!
アカウントも何も作らず、いきなりボタンを押すだけでガントチャートを作成できるという気楽さが最大のポイントです。とてもシンプルなツールなのでむずかしい用語や知識の習得は不要です。それでもガントチャートとして必要な機能は備わっているので使い勝手がとても良いです。(引用:みんなでガント.com 口コミ・評判)
CrowdLog(旧InnoPM/株式会社クラウドワークス)

<概要>
CrowdLog(クラウドログ)は、クラウド型の工数管理・プロジェクト管理ツールです。プロジェクトの工数から損益計算までを自動で見える化し、個人の働き方や業務効率化すべきポイントの把握が可能です。
カンバン形式のダッシュボードで、ドラッグ&ドロップの直感的な操作で業務時間や工数の入力が可能。さらにGoogleカレンダーやOutlookカレンダーとの連携もでき、日々のタスク管理を効率化します。
<特長>
・ドラッグ&ドロップの直感的操作で工数入力が可能。Googleカレンダー、Outlookカレンダーとの連携も可能
・工数を元にプロジェクトごとの売上・売上原価・予実管理の見える化が可能
・プロジェクトのタスクごとに費やした時間を自動集計。改善ポイントを明らかにし、チームの生産性向上に役立つ
<導入時の注意点>
ベーシックプラン、プレミアムプランともに最低利用人数が10名〜となっている
<無料プラン有無>
無料プラン有り(1カ月〜2カ月)
<費用>
プラン | 費用(1ユーザーあたり) |
ベーシックプラン | ・1,000円/月額 ・7,200円/年額 |
プレミアムプラン | ・2,500円/月額 ・18,000円/年額 |
<導入企業の声>
・2週間掛かっていた集計作業が3~4日で終わるようになりました!
クラウドログ導入後は、工数の集計作業にかかる期間が2週間から3~4日に大幅に短縮しました。月末にデータが揃わないこともなくなり、集計作業にかけていた時間を他の仕事に充てられるようになり、管理工数は大幅に削減できました。(引用:CrowdLog公式サイト導入事例/システム運用・管理)
工数管理ツールを比較表で確認
ツール名 (企業名) | 特長 | 費用 |
jooto (株式会社PR TIMES) | ・ドラッグ&ドロップだけで直感的に使えるカンバン方式のダッシュボード ・カンバンだけではく、ガントチャートも利用が可能。プロジェクトの全体 像と進捗が一目でわかる ・複数プロジェクトも一元管理。一つのダッシュボードで全プロジェクトの 管理が可能なので、確認作業・管理工数が削減できる | ・無料プラン:0円(4ユーザーまで) ・スタンダード:500円/月額、5,000円/年額 ・エンタープライズ:1,300円/月額、11,760円/年額 ※価格は1ライセンスあたり |
Backlog (株式会社ヌーラボ) | ・Slack、Chatworkなどのグループチャットとの連携やその他外部ツールと API連携が可能 ・シンプルで直感的に使えるデザイン。ひと目でタスクと担当者の進捗状況 が把握できる ・スマホアプリで、いつでもどこでもプロジェクトの進捗管理やメンバーの コメント閲覧が可能 | ・スタータープラン:2,400円/月額、24,000円/年額 ・スタンダードプラン:11,800円/月額、118,000円/年額 ・プレミアムプラン:19,800円/月額、198,000円/年額 ・プラチナプラン:50,000円/月額、500,000円/年額 |
Brabio! (ブラビオ株式会社) | ・5IDまで無料で使える。小規模チームのプロジェクト管理に最適 ・Excelで作成するよりも圧倒的に早くガントチャート作成が可能。作成した チャートはExcel、Word、PDF出力が可能 ・社外メンバーのゲスト招待が可能。外注とのやり取りが多いチームに最適 | ・エントリープラン:3,300円〜16,500円/月額 ※ユーザー数により異なる ・ミッドレンジプラン:33,000円〜99,000円/月額 ※ユーザー数により異なる ・エンタープライズプラン:要問合せ |
みんなでガント.com (株式会社サムテック) | ・利用時の会員登録不要。ガントチャートが必要になった時にすぐに始める ことができる ・作成したガントチャートはPCだけではなくスマホアプリでも管理が可能。 クラウドサービスなのでいつでもどこでも閲覧・編集ができる ・AWS(アマゾンウェブサービス)のデータセンターを利用しているので、 セキュリティに強い | ・トライアル:1,800円/3カ月 ・エントリー:4,800円/6カ月、8,600円/12カ月 ・ビジネスS:9,600円/6カ月、17,600円/12カ月 ・ビジネスM:19,200円/6カ月、36,000円/12カ月 ・ビジネスL:38,400円/6カ月、72,000円/12カ月 |
CrowdLog (株式会社クラウドワークス) | ・ドラッグ&ドロップの直感的操作で工数入力が可能。Googleカレンダー、 Outlookカレンダーとの連携も可能 ・工数を元にプロジェクトごとの売上・売上原価・予実管理の見える化が 可能 ・プロジェクトのタスクごとに費やした時間を自動集計。改善ポイントを 明らかにし、チームの生産性向上に役立つ | ・ベーシックプラン:1,000円/月額、7,200円/年額 ・プレミアムプラン:2,500円/月額、18,000円/年額 ※価格は1ユーザーあたり |
まとめ:工数管理ツールを使えば工数の無駄を省き生産性の向上が可能
この記事では、チームの生産性向上に役立つ工数管理ツールについて、導入時の注意点・特長を各サービスの比較を交えて解説してきました。
工数管理ツールを活用すれば、いつでもどこでもリアルタイムに業務の進捗確認やタスクの変更が可能です。
プロジェクト遂行に必要なタスクの洗い出しや、それらのタスクを完了させるために必要な情報をひとまとめにすることが可能です。業務全体を見える化することで、チームの一体感醸成や生産性向上が期待できます。
工数管理ツールには、今回ご紹介した以外にも数多くのツールがあります。どのツールが自社に合うか悩む方も多いと思いますので、最後に工数管理ツール導入を成功させるためのポイントをご紹介します。

ツールに実際に触れてみることで、工程管理ツールの便利さや使い勝手の良さを体感することができます。まずは少人数で試してみると良いでしょう。
また、いくつかのツールに触れて比較してみることで、自社に合ったツールが見つけやすくなります。ぜひ導入の際の参考にしてみてください。