近年、SNS・動画サイト・WEB広告などのチャネルが増えたことにより、集客の難易度が高くなっています。
そのため、ユーザーの興味・関心をより高めるために、サムネイル画像を始めとしたクリエイティブのデザインに工夫を凝らすことが重要です。
例えば、商品販売サイトの場合、デザイン性の高いサムネイル画像が1枚あれば、ひと目で商品の特徴やイメージを伝えることが出来るようになります。
しかしながら、デザイン未経験であったり、自社にデザイナーがいなかったりする場合は、どのようなデザインにすれば良いか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
特にデザインという分野は、従来センスや経験が必要とされており、デザインの勉強をしたことがない方や、センスに自信のない方にとって、大変難易度が高い分野でもあります。
そのような時に、便利なのが画像デザインツールのCanva(キャンバ)です。Canvaを使えば、デザイン初心者が、まるでプロのようなデザインを作ることが可能です。
本記事では、仕事をかしこく・たのしくするビジネスメディアを運営する「Smarf」が、無料画像編集ツールのCanva(キャンバ)について使い方を紹介していきます。
Canvaとは?
Canva(キャンバ)とは、一言でいうと、簡単な操作だけでデザイン制作が出来る画像編集ツールです。
Canvaには無料版・有料版とありますが、無料版でも8,000点以上のテンプレートと、100種類以上のデザインタイプが用意されているので、無料版でも充分クオリティの高いデザイン制作が可能です。
有料プランは、プロ版と企業版があります。
プロ版は、60,000点以上のテンプレートと6,000万以上の画像素材・写真・動画・グラフィックが使用可能となります。その他、独自フォントやカスタムテンプレートが使用できるようなので、プロのデザイン向けです。料金は月額12.95$、年間契約の場合は119.4$(月額9.95$)となっています。
企業版は、プロ版に加えて、チームでのデザインが効率的に出来る使用になっています。主に、デザイン制作企業や、デザイン部署がある企業向けとなります。
このように、プランによって、利用出来る機能は変わりますが、先述したように無料版でも充分クオリティの高いデザイン制作が可能です。
最初は無料版で登録を行い、利用し続ける内に物足りなくなったら有料版に変更するといった流れがおすすめです。
Canvaの特徴
- 無料版でも素材・テンプレートが充実している
- ドラッグ&ドロップの簡単な操作だけでデザイン制作ができる
- フォントのバラエティが豊富で様々なデザインにマッチする
- アイコン・図形といったイラスト素材が充実している
- 写真フィルター機能でビジュアルの完成度を高められる
- JPG・PDF・PNGといった拡張子で出力が可能
一番の特徴としては、直感的な操作だけでハイクオリティなデザイン制作が出来るという点です。
他にも、無料のデザインツールはありますが、初心者には操作が難しい部分があったりします。その点、Canvaはデザイン経験や、編集ツールの利用をしたことがない初心者の方でも、サクサクと作ることが可能です。
Canvaの用途
- SNSのサムネイル画像や投稿用画像
- プレゼンテーションの資料
- 店内のポスター
- イベントのチラシ/フライヤー
- Zoomのバーチャル背景
- バースデーカード
- 履歴書/職務経歴書
- オリジナル名刺
- ブランドロゴ
他にも用途は沢山あります。
デザインに関することは、Canva(キャンバ)があれば、全て解決出来ると言われる程、様々なシーンで利用することが可能です。
テンプレートが豊富で操作も簡単なので、初心者であってもデザイン性の高い画像や資料などを作成できます。
Canvaの使い方
Canvaに登録
まずはCanvaの登録ページに入りましょう。

登録は、Google、Facebook、AppleといったSNSアカウントの他、E-mail、携帯電話番号から登録が可能です。
SNSと連携をしても、勝手にデザインが投稿されたり、Canvaに登録したことがシェアされることはないので、お好きな登録方法で進めていきましょう。

新規登録が完了すると、ホーム画面に遷移します。
ホーム画面の使い方

ホーム画面は大きく3つのパーツに分かれています。
①メニューバー
デザインを作るパターンは2つあります。
1つ目は、イチからデザインを作成するパターンです。こちらは、右上の「デザインを作成」をクリックすると、デザイン作成を開始できます。

2つ目は、テンプレートからデザインを選択するパターンです。もちろん、テンプレートに対して、編集・加工をすることも可能です。
こちらは、「テンプレート」というところにカーソルを合わせると、テンプレートの一覧が表示されます。

②サイドバー
- あなたにおすすめ →おすすめのテンプレートデザインが表示されます
- すべてのデザイン →作成済み・編集中のデザインが表示されます
- ブランドキット →ロゴを作成することができます
- チームを作成 →チームを作ると、デザインとフォルダーが共有できるようになります
- すべてのフォルダー →作成したデザインをフォルダーに分けることができます
- ゴミ箱 →不要なデザインを削除できます
- アップロード →JPG・PDF・PNG形式でアップロードができます
③デザイン一覧
用途別のおすすめテンプレートや、編集中・作成済みのデザインはこちらに表示がされます。
スクロールをすると、次々にテンプレートが表示されていきます。

編集中のデザインは、クリックをすると編集再開ができます。
デザイン作成の手順
今回は、ブログのアイキャッチ画像のデザイン作成を参考に解説していきます。
まずは、右上の「デザインを作成」をクリックし、その中から「Blogバナー」を選択しましょう。
すると、デザイン作成画面が切り替わります。左のサイドバーに、テンプレートの一覧が表示されるので、好きなデザインを選択しましょう。
テンプレートは沢山あるのですが、無料と有料があるので注意してください。
有料と無料の違いは、テンプレートにカーソルを合わせると表示がされます。

今回は、こちらのデザインを編集したいと思います。
サイドバーには以下の項目があります。
- テンプレート
- 写真
- 素材
- テキスト
- 動画
- 背景
- フォルダー
背景を変える
まずは、背景を変えてみましょう。
背景をクリックすると、検索窓・カラーパレット・テンプレート一覧が表示されます。
こちらのテンプレートにも無料と有料があるので注意しましょう。
また、パレットのアイコンをクリックするとカラーを変更できます。
あらかじめ用意されているデフォルトカラーの他、自分で新しい色を作ることができます。

テキストを変える
テキストをクリックすると、見出しの追加や、テキストのフォント、サイズ、カラーなどの変更ができます。

素材(イラスト)を変える
素材をクリックすると、図形やフレーム、イラストなどの選択ができます。
検索窓を使用して、希望のデザインにあった素材を探してみてください。
今回は試しに、清掃中の女性のイラストを挿入してみました。

写真を入れる
写真は、数百万の点数の中から検索して探すことができます。
こちらも、無料と有料があります。有料テンプレートでも、画像挿入をすることは可能ですが、「Canva」の透かしが入ってしまいます。

透かしを削除するには、右下の「透かしを削除」をクリックし、1点ごとに購入(1$※120円程度)をするか、有料プランにアップグレードをする必要があります。有料プランで利用すれば、写真は使い放題です。
有料を使用しない場合は、サイドバー内にある「アップロード」をクリックすると、ご自身で撮影した写真に変更することも可能です。
もしくは、無料写真サイトを利用して、そちらでダウンロードした画像を使うことも可能です。
特に、Canvaであらかじめ用意されている写真には、日本人の写真が少ないので注意しましょう。
挿入した写真は、明るさや色合いを調整したり、フィルターを掛けてモノトーンやレトロ調に変更ができます。
今回は、試しに写真を背景一面に挿入してみました。色調も直感的に調整が可能です。

動画を入れる
動画も、写真と同様にテンプレートが用意されています。
数秒から数分までの長さがあり、日の出シーンや、ロケットの発射シーンといった、デザインの演出に使えそうな動画が用意されています。その他にも、ご自身が撮影した動画をアップロートすることが可能です。

作成したデザインのダウンロード方法
名称を変更する
ホーム画面上段のメニューバー内に「共有」という表示があるので、そちらの隣の部分をクリックしてください。すると、名称を変更ができます。

デザインをダウンロードする
ホーム画面上段の「ダウンロードボタン」をクリックしてください。
ファイルの種類の下にある、PNGと表示されている枠をクリックすると、ダウンロードが出来るファイルの種類が表示されます。
- PNG
- JPG
- PDF(標準)
- PDF(印刷)
- 動画
- GIF
6種類のファイルから選択することが可能です。

参考までに、形式の違いを簡単にご説明します。
JPG(ジェイペグ):写真に適したファイル形式です。高画質なのにファイルが小さいことが特徴です。パソコンやファイルによっては、jpegと表示されることもありますが、どちらも同じです。デメリットとしては、上書きを繰り返すことで画像が荒くなってしまうことがあります。
Gif(ジフ):データ容量が小さいので、ロゴやイラストに向いています。また、アニメーションにも対応していて、パラパラ漫画のような動画を作ることも可能です。
PNG(ピング):JPGやGifのいいところを併せもったような高性能はファイル形式です。JPGに比べて、ファイルが重くなってしまうデメリットはありますが、加工をしても綺麗な画像を保つことが可能です。
ということで、今回は「PNG」を選択します。ファイルの選択ができたら、「ダウンロード」をクリックしましょう。
すると、「デザインを準備中です」という表示がされますので、数秒ほど待ちましょう。

数秒経つと、ダウンロードが完了します。
まとめ|Canva(キャンバ)を使えば誰でも簡単にデザインが作成可能!
この記事では、初心者がプロのようなデザインを作る方法として、無料画像編集ツールのCanva(キャンバ)について、実際の使い方を交えて紹介してきました。
Canvaを使えば、デザインに関する専門知識や経験がなくとも、マウスの直感的な操作だけで、クオリティの高いデザインを作成することが可能です。
Canvaのような画像編集ツールが出来たことで、デザインはもはや一部の専門家が担うものではなくなりつつあります。誰もが簡単に、そして他にはないオンリーワンのデザインが増えることで、それを目にした顧客の心が踊り、これまでにない新しい価値を提供することが可能となります。
そのため、見た目・デザインの分野は、顧客接点において重要性が増すと考えられます。更に言えば、顧客の目に触れる部分は全てデザインにこだわる必要が出てくるとも言えます。
デザインはデザイン部署に任せるのではなく、商品開発・販売戦略・マーケティング・ブランディング戦略の一貫として、画像編集ツールを導入するのはいかがでしょうか。Canvaであれば、自社内で短時間かつ費用を掛けずに、デザインを作成することが可能です。
以上が、Canva(キャンバ)の使い方の紹介となります。無料で試せるツールなので、まずは気軽に触ってみてください。